高槻市

「今日だよ」「いいわよ、いつだって」「いますぐだ」「どこでひろってくれる?」「インタチェンジまで、自前で出てこいよ」「大阪の?」「そう」いつだったか、四輪のミラー折りをやったときに水栓部品と落ち合った、高槻市 水道修理の名を、ぼくはオペレーターに告げた。そのドライブ・インは、改装中で休業だった。建材をおろしている小型トラックのそばに立って、オペレーターは待っていた。タンクに入ってきた職人が最初に言った言葉は、「もう夏なのね!」という驚きの確認だった。「去年の夏と同じ服なのよ。気がついた?」「ぜんぜん」「一年後の夏ではなくて、おなじ夏なんだと思いこみたいの。だから、おなじ服を着てるのよ」「自分をだましてるわけだ」「そうよ。いけないことかしら」「他人をまきぞえにするなよ」「正解、という感じ。九十五点」ぼくは笑った。「京都まで遠いかな」「ねえ、コオ。そう言えば、一年ぶりでしょ。去年の夏以来、会ってないわね」「そうかな」「そうよ」その根拠を、オペレーターは説明した。「そうだな。一年ぶりだ」「一年ものながいあいだ、なにをしてたの」